No.12 2024(令和6)年 �検�
★私の拝聴記録であり、谷口氏の演奏全記録ではないことをご了承下さい。
■ おとつむぎVol.3 - ototsumugi- the premium
2024年05月04日(土)、 Cafe My Stage 2408 (愛知県東海市養父町)
奏者の方々は ヴァイオリン谷口沙和さん、フルート福田彩花さん、ピアノ市居宥香さん。
ドリンクを飲みながら春らしい選曲の美しい演奏を楽しむことができた。
飲み物と音楽のコンセプトカフェの同所にはグランドピアノも配され、尚且つ店のガラス扉を開くと開放感があり、素晴らしい空間を提供してくれている。
奏者の方々との距離感も近く、左側でピアノ右側でフルートそしてヴァイオリンとステレオ効果の音響と奏者方々の表情をも楽しむことができて、素晴らしい演奏鑑賞の時を過ごさせて頂いた(感謝)。
■ 初夏の室内楽クラシックコンサート
2024年05月11日(土)、アーク栄サロンホール(名古屋市中区栄)
ピアノの新井瑛久 氏プロデュースによる演奏会を拝聴してきた。
ヴァイオリンは谷口沙和さんである。
曲は
・クライスラー ベートーヴェンの主題による
ロンディーノ・モーツァルト ヴァイオリンソナタ第21番K.304
・タイユフェール ヴァイオリンソナタ第2番
・フォーレ ヴァイオリンソナタ第1番
(アンコール)フォーレ 「子守歌」
新井瑛久氏の名古屋遠征公演は二部制で、昼公演は新井氏のソロ演奏で、夜公演が谷口氏を迎えての室内楽演奏会であった。
新井氏は確かな技巧演奏だけでなく、場を盛り上げるMCで笑いを誘いながらリラックスさせて演奏会を進行されたが、谷口氏のヴァイオリンと所謂「会話」では息の合った演奏を披露して下さった。合わせの時間が限られていたとのことで、即興に近い演奏だったのかもしれないが、谷口さんもノビノビと弾いてらしたのが伝わってくる良い演奏会であった。珍しいのはタイユフェール作曲のヴァイオリンソナタ第2番であるが、予習しようにもネット上にも無い曲であった。
谷口さんから演奏前に作曲家の紹介があったが、作曲家の純粋ゆえの情熱を感じさせる演奏であった。
フランスの作曲家だったが、聴きながらラヴェルを想像したが実際にラヴェルに師事したことがあったようだ。また聴いてみたい曲である。
また両氏による演奏会を期待していよう!
■ SHOWROOM Concert Vol.9
2024年05月12日(日)、ヴィルトゥオーゾ名古屋駅前店(名古屋市中村区)
『SHOWROOM Concert Vol.9』 を 拝聴してきた。
波馬朝加さん、谷口沙和さん、清水綾さんのヴァイオリニスト3人による演奏で、 曲は
ミーチャム作 アメリカンパトロール(3人)シュポア作 二台のヴァイオリンのための3つの二重奏曲 より第一楽章(波馬、清水)ルクソール作 2つのヴァイオリンのためのソナタより (谷口、清水)ピアソラ作 リベルタンゴ(波馬、谷口)《企画コーナー》3台のヴァイオリンの聴き比べ 〜 パッヘルベル作 カノン(3人)モーツァルト作 キラキラ星変奏曲(3人)モンティ作 チャルダッシュ(3人)(アンコール)チャイコフスキー作 トレパック(3人)
06月22日に スタジオFiorire で「4人のヴァイオリン奏者による ちょっと楽しいコンサート」で演奏される4人のヴァイオリニストさんのうち、お三人による演奏会であった。この4人の奏者によってこれからのコンサートがシリーズ化されるということだが、それを期待するに十二分に素晴らしい演奏会であった。お三人の個性ある響きが見事に掛け合い融合し、豪勢な響きとなった。
今日のプログラム、最初の曲から驚かされた。ミーチャム作の「アメリカンパトロール」という曲は1885年に作曲されているようだが、ドップラーのアメリカ小二重奏曲のオマージュ的なメロディが出たように聴こえたのだ。ひょっとして当時のアメリカでその曲が流行っていたことで取り入れたのかもしれない、と想像した。
リベルタンゴ、チャルダッシュ、トレパックとヴァイオリンが豊かに鳴る曲を、お三人のエネルギッシュな演奏で聴けたのは感激であった。
尚、企画コーナーで谷口氏が1780年ドイツ製の、清水氏が1936年フランス製の、そして波馬氏が昨年誕生したばかりのイタリア製のヴァイオリンの聴き比べをしてくれた。それぞれを言葉で表現するのは難しいが、ドイツの繊細さフランスの華やかさ、イタリアの艶っぽい響きで、その三台によるパッヘルベルのカノンは美しい音色であった。
また次回の「4人」のヴァイオリニストによる演奏会が楽しみである。
■ コンチェルト+コンサート シリーズ garden # 4(ON Music project)
2024年05月21日(火)、電気文化会館ザコンサートホール(名古屋市中区栄)
大編成のオーケストラが必要となり、ソリストと しても観客としても演奏そして鑑賞機会の少ない 協奏曲を室内楽のオーケストラで演奏して身近に 感じてもらおうという、意欲的なシリーズ。garden というのは、ソリストだけでなく奏者一人一人が 生き生きと咲く花の如く輝くように、という意味で ある。
garden #4 はソリストに岩崎花保氏と井上莉那氏を迎えてC.P.E.バッハとショパンの協奏曲他が演奏された。
バッハでは弦6人にフルートの構成で、バロックの透明感ある高貴それでいてロマン派的な情感を含んで神々しい演奏を披露していただいた。
このバッハの未来志向的な響きはその前に演奏されたミヨーが近代からバロックを向いたベクトルの曲との対比という、考えられた構成であった。
そして「運命の力」は抗えない運命の鉄槌の響きのファンファーレからフルオーケストラのようなスケール大きい演奏に魅了された。そして異性に魅かれた甘美な運命を感じさせるショパンのピアコン2番では、管を向かって左側とピアノの背後に計6人配し、右側に弦が6人並ぶというステレオ配置であった。ピアノは室内楽構成のオケと応じ合いながら素晴らしい演奏で感動であった。フルオケの音響にピアノが埋没することなく、存分にピアノの甘い調べを楽しむことが出来たのは室内楽編成ならではであろう。
(出演、敬略)
井上花保フルート、井上莉那ピアノ、
アンサンブル・ガーデン:
細川杏子・岡田麗紗子・安田莉子・巣立ひかり・ 山崎瑞季・伊藤歩美川合晶・谷口沙和・日比ありさ・波馬朝加・三谷野絵・加藤優弥
(曲)
D.ミヨー作曲「ルネ王の暖炉」
C.P.E.バッハ作曲 フルート協奏曲二短調
ヴェルディ作曲 歌劇「運命の力」序曲
ショパン作曲 ピアノ協奏曲第2番
※ 写真は終演後に谷口氏にプログラムを持って頂き撮影。
■ ランチタイム名曲コンサート vol.2583
『ピアノ四重奏で奏でる真珠の輝き』
2024年06月03日(月)、宗次ホール(名古屋市中区栄)
演奏者は下記の通り(敬称略)
谷口沙和(ヴァイオリン)山口桃子(ヴィオラ)
窪田翔椰(チェロ)宮脇彩永(ピアノ)
演奏曲目は
成田為三:浜辺の歌
小山作之助:夏は来ぬ
作曲者不明:われは海の子
モーツァルト:ピアノ四重奏曲第二番より 第3楽章
ビゼー:歌劇『カルメン』より「前奏曲」「ハバネラ」
「ジプシーの踊り」
シューマン:子供の情景より第7曲トロイメライ
シューマン:ピアノ四重奏曲 より第1楽章
(アンコール)エルガー:愛の挨拶
日本の唱歌童謡から歌劇、そしてガチのピアノ四重奏曲までヴァリエーションある演奏を楽しませて頂いた。
モーツァルトの緻密な演奏、シューマンの重厚さと軽快さを揺れ動く演奏にはシューマンの感情の起伏の激しさを感じることができる名演奏であった。
ビゼーからは破滅に向かう狂気のようなスペインの光を感じることができる素晴らしい演奏であった。
奏者の方々による解説も分かりやすく、満喫できる演奏会であった。
上写真左から宮脇氏、谷口氏、山口氏、窪田氏。
(撮影タイムにて)
■初夏の音楽祭 〜Family Concert 〜
2024年06月09日(日) LIVEデザイン・カンパニー(鬼頭塗料)
併設モデルルーム(愛知県あま市七宝町)
出演者は ヴァイオリン谷口沙和氏、ピアノ橋本由羽氏、ソプラノ尾崎保乃歌氏。そして あま市で活動する大学生のギター奏者2人の、計5人によるコンサートであった。
谷口氏、橋本氏そして尾崎氏が歌う日本の四季の唱歌童謡のメドレー、そしてJ-Pop 演奏には懐かしさと日本語の歌詞の美しさが引き立つ優しさ溢れる演奏であった。
一方、オペラアリアからはド迫力の感情を揺さぶられるようなイタリアンオペラの世界を提示されて聴きごたえがあった。
今回は谷口氏のソロ演奏には無茶ぶりが有った。チャルダッシュをアイマスクをかけて弦も楽譜も見ないでの驚きの目隠し演奏であった。アイマスクを演奏途中で掛けられたのにはビックリしたものの、変らず見事な演奏。ただそのアイマスクにはゴルゴ13のスナイパーの目が描かれており、二度驚き。この無茶ぶりは、ピアノの橋本氏による提案だったそう。
ギタリストも自分の世界観を持った深い演奏を披露してくれた。
そして最後は「世界に一つだけの花」を聴衆と合唱して大盛り上がりになった。
楽しいコンサートで感謝!
■「谷口沙和・井上莉那・武藤沙和」(主催:若手演奏家を応援する会)
2024年06月12日(水) すみだトリフォニー 小ホール(東京都墨田区錦糸)
2024年06月15日(土)電気文化会館ザ・コンサートホール(名古屋市中区)
同一奏者と同曲による東京・名古屋の2回公演であるが、東京がお三人が同一コンサートで演奏される初となる。
(Vn)谷口沙和氏・武藤沙和氏
(Pf)井上莉那氏
曲は
ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品
ショパン:ノクターン第8番
ミヨー:2つのヴァイオリンのための二重奏曲
ミヨー:2つのヴァイオリンとピアノのためのソナタ
ドップラー:アメリカの主題による二重奏曲
モシュコフスキ:2つのヴァイオリンとピアノのための組曲
(アンコール)シューマン:トロイメライ
一番最初のショスタコーヴィチの曲は5つの小品に個性が有るが陰鬱なイデオロギー臭さは少なく、むしろ作曲者の脳内花畑のような現実逃避の世界を感じる。3人の演奏に第一曲目の抒情的演奏から引き込まれた。
ショパンは井上氏のソロ演奏で、優しさと内面の激しさの劇的な印象が美しい表現でショパンの世界のダイナミックレンジを味わうことのできる演奏だ。
ミヨーの二重奏曲は二人の沙和さんの息の合ったアイコンタクトに信頼関係の達成域を実感する演奏。
ミヨーの2つのヴァイオリンとピアノは、主に3つのテーマが繰り返し同時に、交互に、または離合しながら変化して織り成していくのだが、3人の紡ぎあうメロディーが優雅である。
後半の2曲は前半以上にハードな演奏。ドップラーはフルート演奏パートを谷口さんが奏し、ヴァイオリンパートを武藤さんが。聴くのは楽しい曲だが、演奏者は凄いハードであるようだ。
モシュコフスキは4楽章形式で、重量感と各楽章の味わいがフルオーケストラのような厚みある響きに酔いしれる、素晴らしい演奏であった。
名古屋でもどの曲も素晴らしい演奏で、一週間で2回聴けたことで曲をしっかり味わいながら細部の音の絡み具合まで楽しむことができた。また同じ奏者で演奏会が有ることを願ってしまう。
上写真;12日の すみだトリフォニーホールにて
左から武藤氏、井上氏そして谷口氏
上写真;15日の電気文化会館ザ・コンサートホールにて
左から井上氏、谷口氏そして武藤氏。
■ 「4人のヴァイオリン奏者による ちょっと楽しいコンサート」
2024年06月22日(土) スタジオFiorire(名古屋市中村区)
(ON Music project主催)
奏者の方々は上写真のように(左から順に)、
長谷部りさ氏、谷口沙和氏、波馬朝加氏、清水綾氏
曲は
ホフマン:ヴァイオリン四重奏曲
バチェヴィチ:4つのヴァイオリンのための4重奏曲
ヘンデル:アラ・ホーンパイプ
日本の唱歌メロディ
夏のアイネクライネナハトムジーク(竹之内奏編曲)
サン=サーンス:死の舞踏
モンティ:チャルダッシュ
(アンコール)ドボルザーク:家路
ヴァイオリン4人での演奏で、音域や音色が同一となる楽器による演奏になるのだが、幅広い表現に感嘆しつつ楽しむことができた。4人の演奏家の掛け合いや協調の素晴らしさだが、前半のクラシック曲はホフマンの音の収束していくメロディに対してバチェヴィチの分散的なメロディの目まぐるしい音にも酔いしれることができた。
後半は日本の唱歌メロディで春夏秋冬の季節の巡りを楽しみ、そして「夏のアイネクライネナハトムジーク」では唱歌歌謡が何曲隠されているか、聴いてからのナゾナゾが有った。5分ほどの曲に実に25曲が隠されていたとのことで、10曲くらいと思っていたので大きく外れてしまった。
チャルダッシュも各奏者が推進していくからもの凄いスリリングで美しい演奏となった。
前半と後半で曲も提示される内容も変って、本当にちょっとでなく、すごく楽しめるコンサートだった。また4人さんによる演奏会を聴いてみたいものだ。
■ 特別演奏会 2024年06月23日(日)
ヴァイオリン 谷口沙和氏、ピアノ 伊禮漢菜氏、フルート 林里紗氏によるコンサートを聴いてきた。
演奏は二部行われ、一部と二部では演奏曲目も異なり各部45〜50分、たっぷりと演奏を満喫させて頂いた。途中では楽器の紹介や楽器に関するクイズコーナーも有って、知っているようで知らなかった事に驚かされた楽しいコンサートだった。
■ 第323回あじさいコンサート《向夏に導く ヴァイオリンとピアノの調べ》
2024年06月26日(水) 幸田町民会館(愛知県額田郡幸田町)
「あじさいホール」(主催:幸田町文化振興協会)
出演演奏家は
ヴァイオリン 谷口沙和氏、ピアノ宮脇彩永氏
演奏曲目は
モーツァルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第18番クライスラー:愛の悲しみ
ベートーヴェン:ピアノソナタ第2番 第一楽章
フォーレ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番
第4楽章
成田為三:浜辺の歌
中田喜直:夏の思い出
作曲者不詳:われは海の子
シューマン:子供の情景より第七曲トロイメライ
シューマン:歌曲ミルテの花より献呈
ブラームス:F.A.E.ソナタより第三楽章「スケルツォ」
ブラームス:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
第一番「雨の歌」第一楽章
(アンコール)「川の流れのように」
初めて幸田町民会館を訪れたが丘陵地帯に図書館なども併設した文化発信エリアを形成しており、演奏会ホールとしては「さくら」「つばき」「あじさい」と風流で綺麗な名前が付いたホールを3つ備えており、その規模の大きさに驚いた。
「あじさいコンサート」も第323回ということだが、定期的かつ持続的に行われている文化芸術の発信力にも感嘆だ。
そしてビックリしたのは、休憩時間にお茶とお菓子のふるまいが有ったことである。
演奏を聴く機会を設けて頂いただけでなく、おもてなしに恐縮至極である。
音楽プラス茶菓子で楽しんでもらおうという心意気が伝わってくる。
演奏曲は初夏の爽やかさや夏の風物や情景を感じさせる曲、あるいは夏のような熱い思いの籠った曲が見事な演奏で展開された。
演奏の前に曲の紹介が行われたのも大歓迎だ。予備知識を聴く前に得るだけでなく、演奏家の声や笑顔を拝見できることは、演奏家と聴衆の垣根を取っ払って堅苦しいクラシック音楽のイメージの軟化にも役立つからだ。
■ 特別演奏会 2024年07月06日(土)
ヴァイオリン谷口沙和氏、ピアノ里見早紀氏による演奏会を聴いてきた。
二部構成で各回45〜50分たっぷりと演奏を楽しませて頂いた。
夏らしい選曲で、クラシックからポップスやジブリ曲までヴァリエーションある曲を熱演されて素晴らしかった。