■ 滋賀県長浜市木之本町杉野中村 、平成31(2019)年2月 撮影
午前04時に現地へ着いた時には丁度、起こし太鼓が村の中を周って集会所に到着した時であった。その集会所内では祭員衆が並んで、勢い付けの一杯をやってらした。 午前05時を少し回った時、社参の準備にかかると集会所前に整列。薬師堂へ社参の順は、高張り提灯、塔家、御花、薬師縦餅、八幡縦餅、縄で背負われた塔の餅、道化、鳴り物(太鼓・鉦・笛)と続いた。薬師堂への階段前では、南北二組の祭員がお互いの組の御花や御餅を見せ、誇り合うような神儀合いという所作を行ってから、薬師堂内へ向かう。御供え物は祭壇に並べられると、太鼓踊りが始まる。現在は松明を持って堂内を周るだけだが、ひょっとして昔は踊りを伴っていたのかもしれない。堂内を浄める踊りのような行為である。
ここのオコナイさんを撮影させて頂くのは、3回目である。初回はちょうど10年前の2009(平成21)年、2回目は6年前の2013(平成25)年である。何年か経過している間に社参時刻が変更されていたりしないか心配で、前日(土曜日)に確認に訪問もさせて頂いた。時刻の変更が無かっただけでなく、社参風景にも10年前から変更がみられず、感動であった。あちこちのオコナイさんが簡略化されて行く中、伝統の姿を維持されていることが、素晴らしい。
現地の方々にも親切にして頂き、深謝申し上げます。
久々の オコナイ さん、訪れて良かった。久々に日本!を感じた一夜(早朝だけど)だった。