日本!(オコナイ)
No.33 長浜市 加田東町、新庄中町

加田東町、新庄中町とも、平成23(2011)年1月23日の撮影。

■ 滋賀県長浜市加田東町

加田町は東西南北の四町に分かれており、それぞれの辻に地蔵堂がある。御地蔵様が辻の塞ノ神的な存在として祀られてきたことが判る。この日、加田東町では、地蔵オコナイが行われた。加田東町の集会所に行くと、子供達の嬌声が聞こえてきた。そう、地蔵オコナイとは、子供オコナイである。子供の守り仏としての御地蔵様、ここでは夏の地蔵盆と冬のオコナイと2回、子供達が主役として行事をするという。とは云え、僧侶の読経に集まってきた子供達は7〜8人。ここでも小子化ゆえ子供が少なく寂しい感じもするが、それでも集まった子供達は一生懸命に手を合わせていた。このような仏神に祈る敬虔な機会があるのは、貴重な体験となるであろう。御餅が供物として置かれた地蔵堂、ささやかなオコナイだが、仏教悔過としてのオコナイの原点が有る様に思えた子供オコナイであった。
※加田東町の皆様、どうもありがとうございました。


■ 滋賀県長浜市新庄中町

この町のオコナイでは、会議所を会場として、約300m離れた八坂神社へ御鏡餅を奉納する。御鏡餅は御輿状に担いで社参する。新庄中町においては全26軒が籤で当番を決めるが、当番は3軒が当ることになる。籤は務めた人から抜けるから、一巡するまでは籤を引く人は段々と少なくなっていく。籤は懐紙を小さく切って当りを記入し、丸める。それを椀の中へ外れ籤と共に入れ、懐紙で蓋をする。蓋には丸めた籤が出る大きさの穴が開けられており、椀を振って出た籤によって次期当番が決まる。 籤は社参し祭典後に御鏡餅を撤下後に会議所で行われる。
礼服姿で居並ぶ様子は威厳に満ちたオコナイの様相を保っており、その緊張感が撮影しながらもヒシヒシと伝わっていた。
※新庄中町の皆様には御世話になり、ありがとうございました。

上写真;八坂神社への社参。

上左右写真;祭典と御鏡餅の撤下。

上左右写真;座と、搭渡しの盃ノ儀。


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