■ 令和元年(2019)年06月15日(土) 三重県伊勢市、 神宮 内宮
昨日は 夕刻に晴れたら西へ、雨なら南へと撮影の方角を決めかねていたけど、時間ごとの天気予報を見て、南へ進路をとることにした。ただ、雨も撮影時刻に上がる可能性も有るようなので、少々 不安があった。南とは、伊勢神宮内宮である。
6月15日 18時から、内宮では『月次祭』に伴い「御卜(みうら)」という儀式が斎行される。儀式自体は撮影不可なので、参進と退下される参道風景の奉拝・撮影となるが、雨で「雨儀」となると祭員さんが傘をさされるので、それが誠に美しい(雨中で御苦労される祭員さんには申し訳ないけど)。 つまり 雨を狙って、南へ進路をとったのだ。
神宮における 御祭りは年間1800回以上と云われるが、おまつり と云うと神輿や屋台を想像しがちである。しかし 祭りの原点は、神々への感謝であるから、神宮ではその原点通り、御神饌などをお供えする祭典を意味する。多くの おまつり の中でも最大の重儀は10月の『神嘗祭』で、新穀の実りの報告の儀式である。その『神嘗祭』と6月、12月の『月次祭』は三節祭と云われる大きな おまつりで、内宮・外宮での由貴夕大御饌・由貴朝大御饌そして奉幣の儀に先立ち、興玉神祭に続いて 「御卜」が行われる。
この日、午後4時半頃まで横殴りの大雨だったが、参進される頃には小降りとなり、「御卜」の儀式の頃には雨は止んだが、儀式は四丈殿で「雨儀」として斎行された。 退下の時には、もう傘は必要なくなっていたが、それはそれで清々しいすっきりとした写真が撮影できた。
14年前、2005年の 月次祭「雨儀」の参進風景が、拙HPの 『日本!No.〜10』に UPしてある。その時の御祭主は池田厚子氏であったが、2016年6月から黒田清子氏が御奉仕されていらっしゃる。