撮影場所&日;奈良県桜井市三輪、平成18(2006)年10月6日
撮影機材;Nikon D80+VR18−200mm
中秋の名月の昼、当地は雨。大神神社祈祷殿前の斎庭で奉奏される予定の観月祭も今年は祈祷殿内部か、と複雑な思いで出発する。が、名阪道の加太越えサミットを過ぎる頃には雨は上がり、福住ICから東天理ICへ坂を駆け下る頃には薄日が差し始め、これなら斎庭で斎行されるかもという期待が出てきた。
そして、、、観月祭は、、、斎庭で斎行された。
祈祷殿の神前に「萩」と「尾花(ススキ)」、そして中央に「月見団子」を供した祭場が設営された。18時半、献饌、宮司さんの祝詞奏上、俳句の披講に続き、神楽が奉舞された。神楽は『奇魂ノ舞』と『幸魂ノ舞』である。また、神職さんと巫女さんによる雅楽管弦の奉奏も鑑賞できた。
清々粛々とした夜、三輪山の麓のお社で、幸せな時を過ごさせて戴いた。今年の斎庭にはスポット光が設置され、昨年よりも神楽が奉拝・撮影しやすい条件であった(写真露出;ノーフラッシュ、ISO1250、1/4〜1/10、f5.6)。
私の大好きなお社である大神神社さんの美しい観月祭を、どうぞ御高覧下さい。
■奇魂ノ舞(神秘的で勢いのある鈴舞で、曲中一回だけ現れる速い回転に特徴がある。※パンフレットより)