平成25(2013)年8月4日(日)に、テレビ朝日系で放送されたスペシャルドラマ【二十四の瞳】。
真野ちゃんは、大人になった香川マスノを演じた。
マスノは料理旅館「水月楼」を親から引き継いでおり、戦後になって大石先生の同窓会が同旅館で開かれた。同窓会に出席できた生徒は、戦争での負傷者を含めて12人中の7人だった。
同窓会の席、小学生時代に大石先生を中心に撮られた集合写真を各人が持ち出し感慨に耽る中、マスノは思い出の「浜辺の歌」を唄い、皆の涙を誘う。真野ちゃん(マスノ)の唄う横顔でエンディングクレジットが流れる、感動的な終わり方だった。
(キャスト)
大石久子:松下奈緒
大石三郎:玉山鉄二、大石ヨネ:吉行和子、野川儀助:中村梅雀、寺田和成:柄本明
生徒の大人時代;真野恵里菜、
御厨響一、川口高志、小島藤子、大後寿々花、桜庭ななみ、柊瑠美、濱田岳、井藤瞬、南圭介、前田亜季
ナレーション:倍賞千恵子
上写真6枚;
【二十四の瞳】は 舞台である香川県小豆島の島内各所で撮影され、古い建物の殆どは「二十四の瞳映画村」の施設が使われたようである。
ただ、真野ちゃんが女将を演じた料理旅館の建物が、「二十四の瞳映画村」の村内地図を見る限り見当たらない。 念のため番組のエンディングクレジットを見直したら、「料理旅館 魚清●」 の名前が見られた。ひょっとしたらと思ってチェックすると、料理旅館である。
予約して訪れることにした。むろん電話予約の時、女将さんに番組の事を訊ねたことは言うまでもない。
プリウス君で乗り付けると、建物はまさしく眼前の「魚清●」が、番組内の「水月楼」である。マスノ(真野ちゃん)さんが出迎えてくれそうな錯覚に陥ったが、違う女将さんが門前まで出迎えに来てくれた。
電話予約の時に、『二十四の瞳』を観て、と伝えてあるので、旅館内をいろいろと案内頂いた。
面白いのは、戦後に大石先生を囲んで その「水月楼」で同窓会が行われるのだが、その宴席の場所は当「魚清●」ではないというのだ。玄関、裏庭など詳細にこの旅館を用いながらも宴席の撮影だけ違う場所で撮影されたというのだ。 スタッフさんの思いが、何か有ったのだろう。
宴席だけセットを組んだか、小豆島の何処かで撮影された可能性がある(真野ちゃんも小豆島へ行かれている)。
この「魚清●」での撮影は7月上旬の或1日だったというが、事前にプロデューサー、道具照明係、監督さんらが交代で何回も下見にいらっしゃったという。番組を造るとは大変なことだ。本撮影の日には、40名ほどの関係者がいらしたという。
※見学のみは不可。お料理だけの場合も、要事前予約。
■ 小豆島
大石先生(おなご先生)と児童のドラマのメイン舞台である小豆島。 TVでは、「二十四の瞳映画村」以外に、小豆島各所で撮影された。
上写真5枚; 大石先生が最初に赴任した岬の分校。本校に通えない低学年の小学生を教えるのが、分校である。「二十四の瞳映画村」内で撮影された。
上左右; 通学風景。 坂手港に近い、「マルキン醤油蔵黒壁」(小豆島町苗羽甲)で撮影された。壁面の出っ張った看板が番組内では処理してある。
上左右; 母を亡くした児童を見舞う。「二十四の瞳映画村」内の家での撮影。 タンスと床に撮影場所のヒントがある。
上左右; 授業が休みの日には、子供は農作業も手伝う。 千枚田(小豆島町中山)での撮影。
上左右; 復職した久子(おなご先生)を、長男は舟で岬の分校へ送る。 一日に2回の引潮の時に余島まで道が現れる。「大切な人と手を繋いで渡ると願いが叶う」という人気スポットである。天使の散歩道(エンジェルロード)と呼ばれている。余島や「約束の丘展望台」には貝殻の絵馬が沢山かかっていた。(土庄町余島)
上左右; 戦死した教え子の墓地を参る久子。 坂手港の背後の山の墓地である。番組では上手く画像処理がして倉庫などが消してある。
■ 滋賀県蒲生郡日野町鎌掛
上左右; 岬の分校は小豆島での撮影だが、高学年を教える本校は、滋賀県の廃校(旧 鎌掛小学校)が利用された。
【中二病でも恋がしたい!】というアニメの聖地でもあるそうだ。校舎内にはアニメ画が飾られ、アニメファンが訪れるという。