令和4(2022)年09月25日(日) 、鳥取県鳥取市東町「仁風閣」にて
南朝第三代天皇である長慶天皇の御陵墓を求めて鳥取市へ出掛けたおり、「麒麟獅子舞」という里神楽を撮影する機会が有った。
鳥取の獅子舞はその名も「麒麟獅子舞」と呼んで舞の所作だけでなく表情もユニークなことから、レンズを向けてみた。
獅子役2人、猩々1人、お囃子(太鼓、鉦、笛 各1名)というシンプルな構成で舞われるが、特に特徴的に思えたのは面を地面につけて尻尾を逆立てる型である。
この地方の神社には狛犬がこの麒麟獅子のように顔を下げて尾を上げた威嚇する姿の「出雲型」もしくは「かまえ型」という形が有るようで、まさに麒麟獅子舞の所作に共通しているように思える。
麒麟は泰平の世に顕れる空想上の存在で、邪悪魔障を威嚇しつつ泰平を実現する舞なのだろう。
猩々はその麒麟を先導する導師ということだろうか。
写真の舞手は智頭農林高校・郷土芸能部の皆さん。