No.53
ドイツ・フランクフルト湾港線
Nr.53
Deutschland・Frankfurt Hafenbahn
■ 2018年8月12日(日) 撮影
Frankfurt 市内で蒸気機関車が走ることがある。Historische Eisenbahn Frankfurt という団体が所有する 01型118号機 まはた 52型4867号機 が走るのである。
フランクフルト空港を日本からの出入口として毎回使っているにも関わらず、市内での その機関車の運転頻度が年間に数日と少ないため、これまで未見であった。
8月11日(土)と12日(日)の2日間、Osthafen Festival というイベントがフランクフルト市東部であり、訪問客を市内中心部である Eiserner Steg駅 と 会場近くのOsthafenFestival駅 の区間約2.8Kmを運行して運ぶのに蒸気機関車が用いられたので、12日に撮影した。
列車は Osthafen に向けて 52型が正面向きで、列車後部に連結されたディーゼル機関車が Eiserner Steg に向けて引っぱって戻り、最後尾に蒸気機関車がぶら下がって戻ってくる、いわゆる Pendelfahrten という形で運転された。
この鉄道団体の HP における文章では 01型を使用と記載されながらも、図では 52型となっていたが、実際に走行したのは後者の方であった。
Nr.52 に UPしたBr18-201の写真を深夜〜早朝に撮影後、Leipzigから Frankfurt に移動し、ここのカマを撮影した。
Eiserner Steg 駅は 道路脇の歩道の中に敷設された線路で、Osthafen に向けて公園の中を走って行く。走ると云っても、時速15km/h ほどの自転車並みの速度であるが。
煙も殆ど出ず 客車も少なく遅いから、52型はボイラー圧力をあまり上げないで走っているのだろう。
公園の中を高層ビル群を背景に走る姿は、アンバランスで面白い。列車は一時間に一往復運転されたが、蒸気機関車の珍しさとFestival に往復する人で、満員の乗車率であった。
昔の臨港線であった廃線が保存されており、その場所が今では公園となっており、ゆえに臨時運転の時には公園の中を走っているのだろう。このような保存の仕方が出来ており、羨ましいことである。